便利で使いやすいモバイルWiFiですが、小型であるためうっかりと紛失してしまうケースも後を絶ちません。では、もしもなくしてしまった場合には一体どのように対処すればよいでしょうか。今回の記事ではモバイルWiFiの紛失や盗難について焦点を当てます。万が一のときに備えて、ぜひ当記事をご参考にしてください。
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モバイルWiFiをなくすとどうなる?
利便性が高く、契約によっては海外にも持参できるモバイルWiFiですが、小型で扱いやすいことは時に裏目となる場合があります。それは「紛失や盗難」です。ちょっと置いておいた隙に紛失もしくは盗難にあってしまったり、どこに置いたのか分からなくなってしまったりするケースが後を絶ちません。
なくしたことはない方でも「どこに置いたかな」と焦ってバッグの中を探した経験がある方は多いのではないでしょうか。では、もしもモバイルWiFiをうっかり紛失や盗難によって失くしてしまったら、どうなるのでしょうか。
悪用されてしまうリスクがある
モバイルWiFi本体の中には契約中のSIMが内蔵されている状態です。SIMは簡単に抜くことができるため、悪用されてしまうリスクがあります。ダークウェブへのアクセスや、違法な取引や書き込みに活用される可能性もゼロではありません。
とくに注意すべきは勤務先から貸し出しをされている場合や、学校から支給されている場合です。早急に対処をしなければ貸出先に迷惑をかけてしまうリスクもあります。もちろん、貸出の場合は会社や学校に紛失や盗難の事実を報告しなければいけなくなります。
違約金が発生する場合がある
紛失や盗難から現状が回復できず解約に至る場合には、モバイルWiFiの契約内容にもよりますが違約金が発生する場合があります。修理などで回復ができない以上、まずは端末の一括購入を経た後に解約をしなければいけなかったり、契約解除料を支払ったりと高額の費用を負担する可能性があるのです。
紛失とレンタルの解除によって4万円ほどの支出が発生する場合もあります。とくに契約直後の紛失・盗難は大きなリスクがあるため注意しましょう。
SIMだけ抜かれるケースも
本体は見つかったとしても、利用価値の高いSIMだけが抜かれてしまうケースもあります。WEB犯罪が増加している今、本体は見つかっても悪質な犯罪に巻き込まれていないとは限らないのです。紛失や盗難から戻ってきたら正常に稼働するかどうか、確認する必要があります。
なくしたモバイルWiFiを探す方法はある?
「モバイルWiFiを失くしてしまった、どうしよう」こんな焦りを感じたら、まずは探す方法を落ち着いて検討してみましょう。モバイルWiFiを探す方法は3つあります。以下で説明しましょう。
位置確認を急ぐこと
まずはモバイルWiFiに接続しているデバイスが手元にある場合の検索方法から紹介します。この方法は位置情報を割り出す際に使える方法です。
デバイスが契約中のモバイルWiFiに接続している場合は近くに本体があるはずです。パソコンの近くや椅子、テーブルに隠れていないか、お近くのお手洗いやトイレに置いてきていないか確認しましょう。
灯台下暗し、すぐに見つかる可能性もあります。お近くにあるなら、見つけ出すことも容易です。紛失・盗難に気付いたのが遅く、この方法で契約中のモバイルWiFiの名前がデバイス上に出てこない場合には、次の方法を検討しましょう。店舗内なら紛失・盗難のリスクが残されるため、店舗側の方に相談をして検索を手伝っていただくこともおすすめです。
心当たりがある場所へ連絡を
モバイルWiFiが見つからないということは、どこかで置き忘れた可能性も高いでしょう。心当たりがある場所に連絡を入れて、忘れ物として届いていないか確認を急ぎましょう。
よくあるのは、取引先やカフェ、図書館や知人宅などでしょう。鞄からモバイルWiFiを取り出した覚えがある場所は早急に連絡を入れて、万が一見つかったら連絡をもらえるようにしておきましょう。
電車やタクシーもよく遺失物が発生する場所です。交通機関にも連絡を入れておくことがベターでしょう。電子機器の忘れ物は非常に多く、見つかるケースも多くなっています。すでに届いていたら遺失物の受け取りに向かいましょう。
警察へ届出を
紛失をしている場合、すでに警察署に遺失物の届いている場合があります。紛失した可能性がある場所を管轄する警察署や最寄りの交番に、届出も怠らないようにしましょう。
壊れているものが届く可能性もありますが、本体が見つかると修理や交換手続きで終えられる可能性もあります。店舗によっては忘れ物を速やかに警察に届けている場合もあります。
モバイルWiFiを紛失した場合の対処法
注意していたにもかかわらず、もしもモバイルWiFiを紛失していた場合にはどのように対処すべきでしょうか。ここからは検索方法の次に気になる、紛失後の対処について詳しく解説します。
まずは早急に回線の停止を
モバイルWiFiを紛失している場合、盗難に発展し悪質な情報交換や取引に回線を悪用されてしまう可能性があります。紛失が発覚したら、できる限り早く回線の停止処置を実施しましょう。
停止処置は簡単です。まずは契約していた会社に電話を入れます。まだ紛失や盗難から時間が経過していない場合には、一時的に回線を停止してもらい検索作業を続けましょう。解約をすることもできますが、違約金等が発生する可能性が高いため一時的に停止し、きちんと探してから解約に踏み切ることがおすすめです。
しかし、会社や学校からの貸し出しの場合には応急処置の対応にはマニュアルが導入されている場合があります。ご自身で契約しているものではない場合は、貸し出しをしてくれている機関に連絡を急ぎ、判断を仰ぐようにしましょう。
契約先によっては紛失・盗難に関する回線の一時休止には応じないところもあります。この場合、解約をして再契約するしかなくなります。契約更新月以外の解約は違約金が生じるため、解約と再契約の両方のお金が必要となります。
端末の補償の有無を確認しよう
契約内容によっては紛失や盗難時に使える「端末補償制度」が設けられていることがあります。この制度は有償プランのため、ほとんど付帯していないことが多いですが、会社や学校からの貸し出しの場合は付帯されている契約もあります。補償がある場合は同一機種を新たに交換してくれることが多く、在庫状況にもよりますが数日内で新たな機種が届くことが一般的です。
但し、全額補償ではない場合もあります。たとえば、ある大手通信会社が提供している紛失・盗難時の補償は、新たな端末購入代金として1万1,000円(税込)を補填してくれますが、この金額が上限です。再購入の場合に1万1,000円(税込)を超えても補填は行われません。
有償プランは月額数百円台ですが、年間にすると4,000~6,000円の金額が発生します。この金額を高いと考えるか、安いと考えるかはユーザー次第です。もしも今から紛失や盗難に備えたいとお考えなら、毎月数百円の安心料を支払っている、と考えて加入しておくことがおすすめです。
しかし、プロバイダによってはそもそもモバイルWiFiには補償プランがない場合もあります。
モバイルWiFiを盗難された場合の対処法
では、海外や飲食店などでモバイルWiFiを明らかに盗難されてしまった場合には、どのように対処すべきでしょうか。結論からいうと、紛失時と同様の対処が必須です。とくに盗難の場合は悪用される可能性が高いため、回線停止の処置を急ぎましょう。
とくに海外での使用はあっという間に悪用へと発展する可能性があります。こちらも回線休止ができない契約だった場合には、早急に解約手続きを行う必要があります。盗難のほうが紛失よりリスクは非常に高いため、迅速な対応を心掛けましょう。紛失・盗難にはプロバイダの規約も考慮する必要がありますが、大きく3つに分けて対処することが考えられます。
次契約への流れとは
紛失や盗難はとにかくまずは回線を止めること、止められない場合には犯罪に巻き込まれないためにも解約をすることが必須です。
3つの対処法とは、端末補償・一時回線を停止し探すこと・解約です。端末補償がなく、回線停止も応じてもらえないプロバイダなら、早急に解約して次契約への加入を検討しましょう。
次契約の中にはお得なプランを設けているプロバイダもあります。違約金の補填を行ってくれるプランです。このプランなら紛失による高額の金銭負担を一部減らすことができます。
次契約の流れを考慮しないまま安易に契約してしまうと、違約金と新契約の二重費用が発生します。短期間で色んな手続きを経る必要があり、大変な労力ですがお得な新契約もある、と覚えておきましょう。
モバイルWiFiをなくさないためにできること
紛失や盗難後の流れについて触れましたが、できれば「なくさないこと」が一番です。小型の電子機器はスマートフォン同様にどうしても紛失や盗難に遭いがちですが、高額の支出や面倒な手続き、会社や学校への手続きを考えるとなくさないように注意することが重要です。
では、普段からモバイルWiFiをなくさないためには、一体どうすればよいでしょうか。ここからはなくさない工夫について解説します。
スマホと同様に、置き場所を決めておこう
スマホやモバイルWiFiは小型で頻繁に触ることから、交通機関の中などに置いてきてしまう場合があります。また、室内でも「どこに置いたっけ」と頻繁に探している人も多いのではないでしょうか。
サイズ感も似ているスマホとモバイルWiFiは、常に同じ位置に置くクセをつけることがおすすめです。バッグの中でも見つかりにくく頻繁に探している場合には、内ポケットやリュックのファスナー口があるところなど、決めた場所に常に入れておくようにしましょう。
使用後も定位置に入れるクセを付けておくことで、置き忘れを防ぐことができます。使用時にはデスクの右手側、など場所を定めておくと、どこに置いたのか分からなくなる現象も減らせます。
もしくは、電子機器はまとめてキャリングケースに入れることもおすすめです。クッション材があるキャリングケースを入れると、万が一落下した際にも衝撃を和らげることができます。
紛失・盗難に備えてデバイスの活用を
紛失や盗難にはデバイスを活用することも検討しましょう。なくしやすいものに追跡アイテムを貼り付けておくことで、手元から離れた際にスマホに通知が届きます。アプリのダウンロードなどが必要ですが、大変便利な機能です。
まとめ
今回の記事では、モバイルWiFiを万が一紛失や盗難でなくしてしまった場合の対処法について詳しく解説しました。電子機器全般は紛失や盗難リスクが非常に高いため、日頃から補償や保管方法について万全の方法を選択することがおすすめです。
もしも紛失や盗難によって本体が見つからなくなってしまったら、躊躇わず早急に回線停止の処置を検討しましょう。近年はWEBを使った悪質な犯罪が増加しています。休止ができない契約は解約金のリスクはありますが、違約金保証のある新契約を選択することで負担が減らせます。悪用される前に、今回解説したベストな対策を尽くしましょう。
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